中高齢の猫が「よく食べるのに痩せる」「水をよく飲む」「落ち着きがない」なら、甲状腺機能亢進症も候補のひとつです。 この病気は甲状腺ホルモンが過剰に作られることで起こり、体の代謝が上がるため、食欲が増えているのに体重が落ちるという一見矛盾した変化が起こることがあります。
30秒でわかること
- よくあるサイン:体重減少、食欲増加、飲水・排尿増加
- 一緒に見る:落ち着きのなさ、嘔吐、下痢、毛づや
- 今日やる:体重・食欲・水・尿・活動量を記録
- 診断:症状だけでは決まらず、血液検査で甲状腺ホルモンなどを確認
受診の考え方:体重減少が続くなら早めに相談
「食欲があるから元気」とは限りません。食べているのに体重が落ちる、水・尿が増える、落ち着かないなどの変化が続く場合は、獣医師へ相談してください。ぐったり、食べられない、呼吸が苦しそうなど全身状態が悪い場合は、記事を読み続けるより受診を優先します。
へぇ〜:なぜ食べているのに痩せるの?
甲状腺ホルモンは体の代謝に広く関わります。甲状腺機能亢進症ではホルモンが過剰になり、体がエネルギーを使うスピードが上がるため、食欲が増えていても体重が落ちることがあります。
猫の甲状腺機能亢進症で見られる変化
- 食べているのに体重が減る
- 以前より食欲が強い
- 水をよく飲む・おしっこが増える
- 活発すぎる、落ち着かない
- 嘔吐や下痢
- 毛づやが悪い、毛がまとまりにくい
Cornell Feline Health Centerは、代表的なサインとして体重減少、食欲増加、飲水・排尿増加を挙げています。これらは他の病気でも見られるため、症状だけで自己判断はできません。
どんな猫で多い?
Cornellは、甲状腺機能亢進症は主に中高齢の猫にみられる一般的な病気と説明しています。年齢だけで診断できるわけではありませんが、シニア猫で「食欲はあるのに痩せる」という変化があれば、検査で確認する価値があります。
病院では何を調べる?
診察では身体検査に加え、血液検査で甲状腺ホルモン、特にT4を確認することがあります。T4が正常範囲でも疑いが残る場合は、追加検査が行われることがあります。心拍数や血圧、腎臓の状態も合わせて評価されます。
今日から残したい5項目
- 体重
- 食欲の強さ・食べる量
- 水皿の減り
- 尿の回数・量
- 活動量・落ち着き方
「よく食べるから安心」ではなく、体重とセットで見るのがポイントです。同じ条件で体重を定期的に測ると、変化を見つけやすくなります。
参考情報
参考:Cornell Feline Health Center「Hyperthyroidism in Cats」
この記事は一般的な健康情報で、診断や治療の代替を目的としたものではありません。気になる変化がある場合は、かかりつけの獣医師へ相談してください。

