猫の糖尿病で飼い主が気づきやすい代表的な変化は、「食欲があるのに痩せる」「水をよく飲む」「おしっこが増える」です。 ひとつだけで糖尿病と決めることはできませんが、こうした変化が重なったら、体重・飲水・トイレの様子を記録して動物病院へ相談してください。
30秒でわかること
- 代表サイン:体重減少、飲水増加、尿量増加
- 意外な点:食欲がある、むしろ増える猫でも痩せることがある
- 今日やる:体重、水皿の減り、猫砂の尿塊を記録
- 診断:症状だけでは決まらず、血液・尿検査などで確認
受診の考え方:サインが重なったら早めに相談
水をよく飲むだけ、体重が少し変わっただけでは原因は分かりません。ただし、食欲があるのに体重が減る+飲水・排尿が増えるなど複数の変化が重なる場合は、一度獣医師へ相談してください。ぐったり、食べない、繰り返し吐くなど全身状態が悪い場合は受診を優先します。
猫の糖尿病で気づきやすい3つのサイン
1. 水をよく飲む
以前より水皿の前にいる時間が長い、水の減りが速いなどの変化です。気温やフードの変更でも飲水は変わるため、普段と同じ条件なのに増えているかを見ます。
2. おしっこが増える
猫砂の塊が大きくなった、回数が増えたなどが手掛かりです。多頭飼育では量を正確に測りにくいため、特定の猫がトイレへ行く回数の変化も観察します。
3. 食べているのに痩せる
Cornell Feline Health Centerは、飼い主が家庭で気づく代表的なサインとして「食欲が保たれているのに体重が減ること」と「飲水・排尿の増加」を挙げています。
へぇ〜:なぜ「水を飲む+おしっこが増える」の?
血糖が高くなると、腎臓で処理しきれない糖が尿へ出ます。尿の中の糖は水を引き込むため、尿量が増え、水分を失った分だけのどが渇きやすくなります。つまり「尿に糖が出る → 尿が増える → 水をよく飲む」という流れです。
食欲があるのに痩せる理由
糖尿病では、血液中に糖があっても体の細胞が十分に取り込めない状態になります。体はエネルギーを補うため、脂肪やたんぱく質を分解するため、食欲が保たれていても体重が減ることがあります。
糖尿病だけとは限らない
水をよく飲む・尿が増える・痩せるといった変化は、慢性腎臓病や甲状腺機能亢進症などでも見られることがあります。症状だけで病気を区別せず、検査で確認することが大切です。
今日から記録する5項目
- 体重
- 水皿の減り方
- 猫砂の尿の塊の数・大きさ
- 食欲の増減
- 元気・活動量
毎日完璧に記録する必要はありません。同じ条件で比較できる数字や写真を少し残すだけでも、受診時の情報になります。
どうやって診断する?
Cornellでは、糖尿病の診断は、持続的な高血糖と尿中の糖、そして症状を組み合わせて行うと説明しています。猫は病院でのストレスにより一時的に血糖が高くなることもあるため、必要に応じて追加検査が行われます。
参考情報
参考:Cornell Feline Health Center「Feline Diabetes」(Updated 2024)
この記事は一般的な健康情報で、診断や治療の代替を目的としたものではありません。気になる変化がある場合は、かかりつけの獣医師へ相談してください。

