猫の慢性腎臓病(CKD)は、初期には目立つ症状がないこともあります。 進行すると、尿を濃くする力が落ちておしっこが増える → 水をよく飲むという変化が出ることがあります。特にシニア猫では「年齢のせい」と決めつけず、体重・食欲・水・尿をまとめて見ることが大切です。
30秒でわかること
- 初期:目立つ症状がない猫もいる
- 気づきやすい変化:水をよく飲む、尿量が増える、食欲低下、体重減少
- シニア猫:Cornellでは10歳超の猫で最大40%、15歳超で最大80%にCKDがみられると紹介
- 今日やる:水・尿・体重・食欲を普段と比較
受診の考え方:シニア猫で変化が続くなら相談
飲水や尿量の増加、体重減少、食欲低下などが続く場合は、慢性腎臓病を含めて獣医師へ相談してください。ぐったり、食べない、繰り返し吐くなど全身状態が悪い場合は、記事を読み続けるより受診を優先します。
へぇ〜:腎臓病なのに、なぜ「おしっこが増える」の?
健康な腎臓は、必要に応じて尿を濃くして体内の水分を保ちます。CKDが進むと尿を濃くする力が落ち、薄い尿を多く出すようになることがあります。失った水分を補うため、結果として水をよく飲むようになります。
猫の慢性腎臓病で見られる変化
- 水を飲む量が増えた
- 猫砂の尿塊が大きくなった・増えた
- 体重が少しずつ落ちている
- 食欲が落ちてきた
- 元気や毛づやが落ちてきた
これらはCKDだけに起こる症状ではありません。糖尿病や甲状腺機能亢進症など、別の病気でも似た変化が見られます。
10歳を超えたら「症状がない=大丈夫」とは限らない
Cornell Feline Health Centerは、CKDは高齢猫で非常に一般的で、10歳超では最大40%、15歳超では最大80%の猫に影響すると紹介しています。一方で、初期には明らかな症状がないことも珍しくありません。
この数字は「必ず病気になる」という意味ではなく、シニア猫では定期健診と普段の変化の記録が重要だという背景です。
病院では何を調べる?
CKDの評価では、血液検査と尿検査が中心になります。Cornellでは、血液中のBUN、クレアチニン、SDMAなどや、尿の濃さ(尿比重)、尿たんぱくなどを組み合わせて評価すると説明しています。ひとつの数字だけで腎臓の状態すべてが分かるわけではありません。
今日から残したい4つの記録
- 体重
- 水皿の減り方
- 猫砂の尿塊の数・大きさ
- 食欲の変化
毎日完璧に測る必要はありません。同じ条件で比べられる記録を少しずつ残しておくと、変化に気づきやすく、受診時にも伝えやすくなります。
参考情報
参考:Cornell Feline Health Center「Chronic Kidney Disease」
この記事は一般的な健康情報で、診断や治療の代替を目的としたものではありません。気になる変化がある場合は、かかりつけの獣医師へ相談してください。

