猫は不調を隠すのが上手です。特に7歳を過ぎるころからは、病名を当てることよりも、その子の『いつも』との違いに早く気づくことが大切になります。
この特集では、毎日の暮らしの中で無理なく確認できるポイントをまとめました。気になる変化が続くときや、元気・食欲の低下などを伴うときは、家庭で判断しきらず動物病院へ相談してください。
まず見たい5つの基本
- 食欲:食べる量だけでなく、食べ方・時間・好みの変化も見る
- 水:量を決めつけず、飲み方や尿の変化と合わせて見る
- トイレ:回数・量・色・形・におい・滞在時間を確認
- 体重:1回の数字より、増減の流れを見る
- 動き方:ジャンプ、階段、毛づくろい、寝起きの動きを見る
まずは7歳からの猫、こんな変化はありませんか?毎日見たい5つのチェックポイントを基準にすると、日々の観察が続けやすくなります。
水とトイレは毎日の健康メモ
『よく飲む』『あまり飲まない』『トイレに何度も行く』などの変化は、単独で決めつけず、食欲・体重・尿や便の状態と一緒に見ます。
食欲と体重はセットで見る
食べる量が落ちた、同じ量を食べているのに痩せてきた、急に食べ方が変わった——こうした変化は、口の痛みや消化器、腎臓、甲状腺などさまざまな要因で起こります。
口と嘔吐も『いつもとの違い』を見る
口臭が強くなった、食べ方が変わった、吐く回数が増えたといった変化も、シニア期には見逃したくないサインです。単独で原因を決めず、食欲・体重・元気などと合わせて記録します。
動き方と暮らしやすさも健康の一部
寝る時間が増えた、ジャンプを避ける、毛づくろいが減ったなど、暮らし方の変化も大事な手がかりです。
定期健診は『変化の基準』を作るために
元気に見えるときの検査値や体重を残しておくと、後から変化を比較しやすくなります。受診前には食欲、水、トイレ、嘔吐、活動量などをメモしておくと伝えやすくなります。
迷ったら『診断』ではなく『記録して相談』
この特集の目的は、家庭で病名を当てることではありません。『いつもと違う』を具体的に残し、必要な受診につなげることです。写真、体重、食欲、水、トイレ、動き方などを短く記録しておくだけでも、診察時の情報になります。
ねこごきげんの基本姿勢:家庭で診断するためではなく、『いつもと違う』を見つけ、必要な受診につなげるための情報を届けます。

